能登半島支援に対する助成

はり灸レンジャーの活動に対して、日本財団より「令和6年能登半島地震に関わる支援活動」として助成金をいただけることになりました。

日本財団助成金

 

2024年7月までに4回の能登訪問を計画しています。
その場限りの鍼灸施術だけではなく、希望者にはセルフケア用品を無償で配布して、被災者の方自身による健康維持をお願いしたいと思います。

小さなグループの小さな活動ですが、支援の届きにくい人や場所に向けて、これからの復興の一助となるように、支援を続けていきます。

引き続き、ご支援ご協力よろしくお願い致します。

ご寄付について

(森川)

日本災害医学会と能登半島支援

令和6年能登半島地震により亡くなられた方々に心からお悔やみを申し上げるとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

こちらのブログ記事はしばらくご無沙汰しておりました。

それはコロナ禍で現地訪問を控えていたこともありましたが、身近に大きな災害が無かったということもあります。

その間、これまでの活動をまとめて報告したり、他団体との連携や、災害支援研修へ参加したりと、今後来たる災害に備えておりました。

その一つが、今年の2月に京都で日本災害医学会学術大会への参加です。
そこでの発表の準備を進めていたところ、大きな震災が発生してしまいました。

学会の参加も躊躇しましたが、能登半島支援に携わる多くの方々の報告もあって、今現在の被災地や支援の様子も知れるということで参加しました。

日本災害医学会@京都

思っている以上に能登地震の被害は深刻です。

ある演者の方が、「当初、被害の様子が伝わってこなかったことも、この震災の深刻さを表しています」という言葉も印象的でした。

今現在も多くの方々が支援に入られていますが、復興には時間がかかりそうです。

細く長くの支援が特徴の私たち「はり灸レンジャー」も3月に現地入りすることが決まりました。

急性期が過ぎつつあるこれからの時期も、必要な支援があることでしょう。

まずは現地の支援団体と連携して、これからの活動方針を決めていきたいと思います。

今後の 活動予定活動報告 は、また随時お知らせいたします。

なお、鍼灸マッサージによる災害支援については、日本災害鍼灸マッサージ連絡協議会(JLCDAM)で集約されています。

本当に多くの人や団体が災害支援に関わられていることを、はじめて参加した災害医学会でも改めて感じました。

はり灸レンジャーもその一支援として、被災地の為にできることを考えていきたいと思います。

(森川真二)

最近の活動

こんにちは、はり灸レンジャーブルーの森川です。
随分、ご無沙汰してしまいました。

昨年からの新型コロナウィルスの感染拡大により、東北や熊本など被災地への現地訪問ができなくなっています。
次回の訪問を約束していた中での不測の事態で、残念な気持ちでいっぱいでした。

私たちメンバー一同も、それぞれの日常生活や仕事において、先の読めない状況が続きました。
昨年一年間は、被災地のことが気になりながらも、グループとしての活動はできないままでした。

そんな中、今年に入って毎月オンラインで開催されている「日本災害鍼灸マッサージ連絡協議会」の会合に参加させて頂いております。
災害時の連絡や情報共有の為に、全国の災害支援に関わる鍼灸マッサージ師の各団体で結成された会になります。

その会合をきっかけに、グループ内でもリモート会議が実施されるようになりました。
昨年中も被災地のニュースや現地団体とのやりとりは、連絡網を使ってシェアされていましたが、やはり顔を合わせての話し合いが大事と感じます。

そして一昨晩は、その連絡協議会の方で、私たち「はり灸レンジャー」の活動紹介をさせて頂きました。
私たちの団体の設立経緯から、活動の特徴、今後の課題などもお話しさせて頂きました。

すると、私たちが当たり前のように出来ていたことが、そうでもなかったり、逆に出来ていないこともわかるようになります。
自分たちのことは、回りからの方が、よく見えることもあるようです。

連絡協議会には、いろんな立場で、鍼灸で困っている人の役に立ちたい!という思いの人が集まっています。
たくさんのご意見やご助言を頂くこともできて、毎回とても為になります。
共通するのは、災害時に限らず、「平時における取り組み」というのが、一つのキーワードに思います。

コロナ禍で出来ることは限られていますが、私たちの身の回りでも何か出来ることはないか、常にアンテナを張っておきたいと思います。
そして、コロナが落ち着いた頃に、これまでご縁のつながっている地域に、またお伺いしたいと思います。

(森川)

西日本水害の被災地を訪問して

8月12日、はり灸レンジャーが連携している 鍼灸地域支援ネット のボランティア活動に参加させて頂きました。
今回、「水害」の被災地に入るのは初めてでした。
場所は、報道でもよく見聞きする、岡山県の真備町です。
個人的には、学生時代を過ごした県でもあり、思い入れのある場所でした。

災害直後から現地入りされていた鍼灸師先生に、被害の様子も伺いながら避難所へ向かいます。
泥をかぶり使えなくなった家財などが、道中の至る所に積まれていました。

倉敷市真備町20180812

それでも、だいぶ片付いた状態だったようです。
また、道路一帯が白く、泥水に浸された様子がわかりました。
この「泥」が、結構やっかいなようです。
後ほど、施術中に伺った言葉が印象的でした。

 「泥が拭いても拭いても取れないんや」

雑巾を何度も洗っては絞り、中腰での作業も続き、腕、肩、腰、疲労が蓄積されていました。
避難所での狭いスペースでの生活が、それに追い打ちをかけます。
被災者ご自身が家の片付けや泥出しに積極的に関わっておられ、肉体的な疲労が施術を通してよく感じられました。
そして、そのように日中はご自宅の片付けなどに出ておられることも多く、鍼灸マッサージのニーズが、夜間(晩食後~消灯迄)に多いことも、今回気付かせてもらいました。

そもそも、はり灸レンジャーとしては、少し時間が経ってからの仮設住宅や事業所での活動が多く、こういった「避難所」への訪問は多くありません。
避難所の付近には、被災した様子が残っていて、災害の恐ろしさ、被災者の苦労やつらさというものがより実感できました。
生活が少し落ち着いたころからの、はり灸レンジャーの「細く長く」や「セルフケアを伝える」ような支援も必要だと考えています。
しかし、今回のボランティアを通して、被災後早くに現地に入りその光景を見て、避難所での被災者の声を聞くというのも、支援をしていく上で必要なことのように思いました。

また、こうして他の団体、個人でボランティア活動されている、同じような境遇や志を持った鍼灸師先生とお会いできたことも有難いことだと思いました。
こういった連携や、横のつながりを作られている 鍼灸支援ネットさんに感謝です。
またこういった経験を、はり灸レンジャーとしても共有して、次の活動にもつなげられればと思います。

(ブルー 森川真二)
 

東北の現状を大阪で聴く

舟橋寛延 はり灸レッド

 はり灸レンジャーとして初めて参加したポジティブ文化祭は、楽しい一日でした。新たな鍼灸師レンジャーも加わり、私たちの治療ブースは熱気に包まれたものです。

 治療の様子などは他のメンバーがすでに報告していますので、そちらにゆずり、私は当日、東北から参加した現地の方々から得たお話をご紹介します。

 最も関わりが深いと言って良い宮城県南三陸町の「奏海の杜」(かなみのもり)のスタッフDさんから伺った話。

 「南三陸町は人口流失が激しく、事業展開が容易ではない。人口の減少は統計に表れているよりもずっと多いと思う。特に若い世代が減っているのは深刻。」

 また、南三陸町はもとの中心地がかさ上げされ、もう以前とはまったく違う光景になっていると言います。私も1年半以上お邪魔していないので、想像しにくいです・・・。

 今後のボランティア治療の可能性としては、震災で大きな被害をこうむった高齢者施設が再建されていますので、そういった場所に顔を出すと喜ばれそうです。

 次に宮城県石巻市の「障がい者ベース石巻にょっきり団」のMさんとの会話。

 「中心になる障がい者メンバーで毎年、新年度はどんなことを活動していこうか、話し合っています」とのこと。

 石巻市は東日本大震災で最も亡くなった方の多い自治体です。その数は突出していて3千人を越えます。もともと宮城県で2番目に多い人口を抱える上、沿岸に街が分布していたのが災いしたと言えそうです。その被害の様子は、石巻市は市内にある日和山(ひよりやま)から沿岸部を一望できます。

 今後、ボランティア治療と同時に一種のスタディ・ツアーとして現地の方に案内してもらい、被災当時の様子と復興過程を教えてもらうのも有意義だと思います。

 3.11から間もなく まる7年になります。はり灸レンジャーの新しいメンバーの中には、震災直後の東北の様子を目撃していない人も増えています。漫然と現地を訪れても当時の様子はなかなか分かりません。地元で奮闘している方々の助けを得て、当時の話を伺い、そして現在の復興状況を重ね合わせることで、被災地のいまを立体的に理解できることでしょう。

 私たちのボランティア活動も、現地の方々の気持ちに応えながら、新たな形を模索していていきたいと考えています。

(舟橋)

東北での活動助成

東北の震災より6年が経ちました。
その前日、東北での支援活動、

「被災障害者とその支援者へ鍼灸施術と自己ケアを普及する活動」

に対して助成決定のお知らせを頂きました。

公益財団法人大阪コミュニティ財団
「東日本大震災及び原発災害からの復旧・復興活動等支援基金 分野2」

今年も東北で活動させて頂きます。
心から御礼申し上げます。

また、関西には東北から避難され、生活されている方も多くおられます。
阪神間で109世帯298人の方が、今も避難生活を送られているそうです。

これからの活動として、こちらに避難されている方々への活動もできればと模索しています。
できることを少しづつ続けていこうと思います。
 
(森川)

ご支援をありがとうございます

昨年は熊本地震も受けて、多くの方々や団体から「はり灸レンジャー」へもご支援を多く頂いておりました。
私たちの活動が、多くの方々の ”被災地の方の為に” という支援で成り立っていることを、胸に刻み、また心から感謝いたします。

そして私たち多くのメンバーの母校である 「神戸東洋医療学院」 と理事長から、東北支援から引き続いて、ご寄付を頂きました。
このように被災地で支援させてもらっているのも、「鍼灸師」 であるからこそです。

被災地などでよくテーマとなる、「心のケア」。
その「心のケア」を行なう専門職というと、臨床心理士や精神科医を思い浮かべられるかもしれません。
しかし、心身一如であって、体のケアから、心のケアへのアプローチも可能です。
実際に被災地支援を行なっていても、それは身に沁みて感じました。
ある臨床心理士さんからも、私たち鍼灸師のはたらきを評価して頂きました。

そんな心身のケアができる「鍼灸師」。
ご興味のある方は、コチラ↓

神戸東洋医療学院

体験入学、オープンキャンパスも行なわれています!

(森川)

NPO法人「奏海の杜」誕生!

 ご無沙汰しておりました、はり灸レンジャー森川です。冬場は現地訪問を控えていますが、次の訪問へ向けて着々と準備はしております。そんな中、うれしいお知らせが。

 私たちの南三陸町での活動をサポートして下さっている、障がい児・者の支援団体「奏海の杜」さんが、2/15にNPO法人として認可されました!
 その活動は、復興支援ポータルサイト「東北1000プロジェクト」をご参照に、ついでに応援クリックも下さい!(→ 被災地の障がい児・者の居場所作り)
 
 被災地東北ではまた厳しい寒さを迎えられていますが、そんな中でも復興へ向けて頑張られています。もうすぐ震災発生から丸2年。当時の被災地への想いを、また現地に届けましょう。

 2月は、はり灸レンジャーのメンバーの誕生日も集まっています。今年もまた新たな誕生日ができました! 改めましてこれからもまた、よろしくお願い致します。
 

22年

今日1月17日は、神戸の人にとっては特別な一日です。
5時46分には目を覚まして、そうそう、こんな朝だったと思い返します。

神戸新聞には、
「8037日目の神戸から、
 279日目の熊本のみなさまへ。」
というタイトルで、震災の復興に継続的な支援活動の大切さが語られていました。
(ちなみに東北の震災からは、2140日目のようです。)

年々あの日のことを思い返すことが少なくなっているのは、月日が経ったからこそですね。
傷跡は決して無くならなくとも、小さく、そして気にならなくなることはあると思います。

東北や熊本、被災地の方々にそう思ってもらえることを、心から願います。

(森川) 

日本財団より助成金をいただきました

先ほど、第1回目の熊本訪問より帰って来ましたブルーの森川です。
今回の活動の様子は、また後日、各メンバーよりご報告させて頂きます。

その訪問直前に嬉しいお知らせが。
この熊本での活動においては、日本財団より助成金を頂けることになりました。

日本財団と言えば、熊本城の再建に30億円もの支援を決定されたことでご存知かもしれません。
今回の訪問でも、県民の熊本城への想いをお聞きすることができました。
きっと被災者の心の支えとなってくれることでしょう。

はり灸レンジャーに対しては、現地での活動費をはじめ、被災者の方々へ配布するセルフケア用品の購入費としても、支援して頂きました。

被災地にしっかり届けられるよう、活動していきたいと思います。

ありがとうございました。