<施術日時>
3月19日(火)13:00~18:30
<場所>
輪島KABULET(輪島市河井町)
<参加者>
4名 〔中村(岐阜), 森野(愛知), 西井(兵庫), 森川(兵庫)〕
<受療者>
26名
<対象>
近隣住民、避難所被災者(被災者支援)
施設の利用者、職員(支援者支援)
<活動内容>
・鍼灸マッサージ施術
・セルフケア用品の無償配布(希望者)
<日程>
3月19日(火)
9:45 金沢駅前レンタカー出発
12:00 輪島市役所 健康福祉部 福祉課長にご挨拶
12:30 輪島KABULET到着
13:00~ 鍼灸マッサージ施術
18:10 同じ町内にある鍼灸院へご挨拶(森川のみ)
19:15 施術終了後、宿へ出発(翌日も同場所で活動の為、撤収は無し)
20:30 七尾市にある避難所の一角で宿泊(連携団体の災害拠点場所)
<詳細>
はり灸レンジャーとしては、約4年半振りの被災地での活動、初めての能登訪問である。
被災障害者支援団体「ゆめ風基金」の紹介により、輪島市と民間団体が連携運営する地域の拠点にて鍼灸支援活動を実施。
近隣住民をはじめ、高齢者デイサービス、福祉避難所の方々の入浴支援の場としても活用されている。
久しぶりの活動で準備や慣れるまでに時間を要したが、施術時間になると続々と施術を受けに来られた。
支援先の現地団体が、地域の拠点として愛され、また事前に活動の案内チラシを近隣の避難所や拠点の各所に掲示してくれていたからである。
施術場所の設営では、他の鍼灸災害支援団体の活動で知ったマスカーテープを使うことで、施術空間を上手く区切り、目隠しをすることもできた。
これまでの私たちの活動ではプライバシーが十分に確保されていなかったことは反省点である。
問診票、カルテも、他団体のものを参考に新しく改訂されたものを用いた。
コロナ禍を経たこともあって、体温測定や、血圧測定なども実施。
他団体と連携、活動を繰り返すことで改善されていった内容である。
施術に用いた鍼や鍼皿、消毒綿花は、セイリン社より提供して頂いた。
これまでの災害支援においても、必要なものを届けてくださっている。
ある程度継続した活動が見込まれれば、助成金を獲得し、活動資金から購入することも出来るが、初動でこういった支援物資を提供して頂けることは、非常に有難いことである。
現在の被災地での道路状況だが、ちょうど訪問する直前(3月15日)に「のと里山海道」の下り線が全線開通し、金沢から輪島までのアクセスが良くなった。
それでも途中、応急復旧で道路に段差や片側車線があり、輪島から金沢の上り線はまだ一部区間で通行止めもある。
奥能登まで行って、ホテルが営業している金沢や富山を行き来するには移動時間がかかってしまう。
それも支援が十分に行き届いていない要因の一つであると思われた。
今回の宿泊は、連携団体の紹介により、輪島市から近い七尾市の避難所にある支援拠点を利用させて貰った。
被災者の方も利用する「段ボールベッド」や「仮設シャワー」も使わせて頂き、貴重な体験もさせて頂けた。
金沢まで戻らずに宿泊できることは活動時間を確保することにもつながり、同じく能登支援をされていれるボランティアや団体との交流は心強く、刺激にもなった。
災害支援において、他の団体と連携することの重要性と有難さを改めて実感しました。
(森川真二)