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はり灸レンジャー ~鍼灸震災ボランティア~
旧ブログサイトです。
グループが発足した2011年から、メンバーによる活動報告や関連団体の紹介、被災地の声、ボランティアの声を届けてきました。こちらのサイトに過去の記事も含め、移行中です。
メール: harikyu.ranger@gmail.com
「あの日を忘れない」
「震災を風化させない」
といった報道を、神戸ではよく聞くようになりました。
阪神大震災前から同じ住所に住む人が、神戸市で3割、芦屋市・西宮市で2割となっているようです。(再転入なども含めればもっと多いのでしょうが。)19歳以下の人は当然経験していないわけで、震災を知らない人が増えているということは、この19年という歳月が物語っています。でも、忘れたり風化するということは、時がたち前に進んでいるともとれます。前を向いていることがいかに大切か。
ただそんな中で前に進めない人も事実。単に「地震があった」とか「被害状況」を伝えるのではなく、その震災でつらい思いをしている人がいるということが伝わるように、経験した人が伝えられるように。写真や映像からは伝わってこない、人を通じて伝わっていきます。
東北大震災のボランティア活動も、知らない人に伝えることが課題にあります。東北の様子を地元に帰って伝えることも一つですし、阪神大震災から復興している神戸を東北の方に伝えることも。前を向けるような希望となっていただけたらと願います。
(2014年1月17日 森川)
鍼灸は、いつでもどこでも施術ができる利便性があります。たった1本の鍼と技術があれば、避難所や仮設住宅において、被災者の心身のケアを行なうこともできます。しかしその技術には、求められる技量があります。
・ 鍼灸治療がはじめての人にも薦められる (鍼灸は世間にはまだまだマイナー)
・ 鍼や灸を使わない施術もできる (火が使えなかったり、医療行為が認められない場所も)
・ 刺激量を調整できる、やさしい治療 (満身創痍の被災者は非常にデリケート)
・ 問診から施術まで、短時間で行なえる (大人数の希望者(初診者)が待ち構えていることも)
・ 治療後のセルフケアも指導できる (一回の治療では限界も。その後の自立を促すことも大事。)
上記を満たしているのが、反応点治療です。皮膚に現れ出た疾病のサインを指先で瞬間的に感じ取り、その皮膚をターゲットに刺激を与えるやさしい治療法です。さらに一回の治療で終わってしまうことなく、その後のローラー鍼や簡易灸を使ったセルフケアで、長期的な被災生活で心配される慢性的な内臓疾患にも、対応ができます。
そんな反応点治療の講習会が東京で行なわれます。ボランティア治療に自信のない鍼灸師の先生や学生さん、反応点治療を学んでみませんか?
<開催場所・日時と日程>
〒151-0053
東京都渋谷区代々木1-55 学園ビル
2013年12月15日(日)
講義11:00〜12:00.実技13:30〜16:00
内容 交感神経系と反応点との関わり
美顔のポイント・顔面や頭部の愁訴の治療
反応点治療における刺鍼法
刺鍼による皮膚の変化=反応点の捉え方
2014年 1月19日(日)
講義11:00〜12:00 実技13:30〜16:00
内容 痛みの神経から内臓・浅・深層筋を区別する
痛みのしくみと反応点治療における本治と標治法
パーキンソン病の運動障害は治まる
刺鍼による皮膚の変化=筋と内臓反応点の相違
<参加費と申込>
・ 参加費 1日あたり8,000 円. 当日受付でお支払いください。
・ 定員を50名とします。(定員を満たしますと募集を終えます)
・ 事前にお申込ください。 → harisenbon814@yahoo.co.jp 担当:岸本まで
・ 鍼灸道具は各自でご持参ください(鍼:寸3、1番 消毒具など)。
・ 詳しくは反応点治療研究会ホームページ http://www.hannoten.com/ をご参照ください。
(森川)
9月1日は防災の日。
私が住んでいる町でも防災訓練がありました。
町内に響く防災用サイレンを聞きながら、
南三陸町の事を思い出しました。
はり灸レンジャーとして訪問して驚いたのは
訪問先の南三陸町にたくさん立てられていた津波浸水地域を示す立て看板でした。
海から何キロも離れた内陸地や、ある程度海より土地の高いところに
「津波到達ここまで」(うろ覚えな文なのですが)の看板があり
「こんな所まで津波が押し寄せたのか…!!」と驚愕した記憶があります。
3.11の震災以前は、1960年のチリ地震での津波の浸水域を示す看板があったそうです。
南三陸町は1960年のチリ地震での津波の被害を大きくうけている地域のため、
日頃から防災訓練にも特に力を入れており
「地震の後には津波が来る」という教訓が生きている土地だったのです。
それでも、チリ地震の際無事だった比較的高い土地に住んでいた方たちには
「この土地なら大丈夫」という思いがあったそうです。
「津波が来たのが夜だったら、サイレンを聞いても逃げずに命を落としていたかもしれない」
と話されていました。
被災された土地には今、新たに東海大震災での津波浸水地域を示す看板が立てられています。
また、看板だけではなく、大人たちが「ここまで水が来たんだよ」と子供たちに口伝えで教えていくのでしょう。
(話で教えられたことは、特に記憶に残るような気がします。)
これから南三陸町で生きていく人たちのために、新しい防災が始まっているのだと思いました。
私の住んでいる岐阜にも「地滑り注意」や「浸水注意地域」(海なし県なので川の氾濫を示す)
があります。日ごろからそういった看板に目を向けたり、
地元に昔から住む方の話に耳を傾けて、防災に取り入れていかなければと思います。
(はり灸レンジャーイエロー 清水)
こんにちわ、ブルー森川です。
はり灸レンジャーは、これまで多くの方々にご支援ご協力いただき、活動を行なってきました。震災発生以降、定期的に被災地を訪問し、鍼灸治療とセルフケアをお伝えしてきました。しかし、メンバーの中心は岐阜と神戸にいて交通費などの自己負担は大きく、助成金も活動費も残りわずかになり、心配していたところ…。
先日、大和証券福祉財団より私たちの活動が認められ、助成金をいただくことができました。大和証券福祉財団では、福祉、医療分野におけるボランティア団体の活動支援などをされていました。さらに、東日本大震災を受け、災害時ボランティア活動助成として被災地支援に対しても助成が行なわれ、私たちはり灸レンジャーもその評価をいただきました。
今回の助成金も全額、被災地での活動のために使わせていただきます。これからも多くの方のご厚意を被災地へ届けられるよう、継続した活動を続けて参ります。来月9月には、第9回目の訪問を予定しています。また詳細決まりましたら、ご報告致します。
レッドことサンリ院長舟橋です。
私ごとですがが、4歳の次男が通う保育園の保護者会役員をしています。
去る7月26日(金) 園と保護者会の共同開催の夏祭りの出し物として、震災復興を応援するバザーを実施しました。
企画の段階から役員会でも快く認めていただいたものです。
我が子がお世話になる保育園は子どもが50人ぐらいの小さいな園なのでバザー物品が集まるか心配し、個人的にも広く呼びかけました。
その結果、保育園関係者はもちろん
当院の患者さん、
大垣の高田先生、
サンリスタッフの清水先生、吉村先生、
妻の義姉などなど・・・
ほんとうに多くの方々から物品の提供をちょうだいしました。
感謝感謝です。
当日は、写真のように盛況で、会場には震災のときの新聞記事や、南三陸の障害児支援NPO「奏海の杜」さんの活動紹介のパネルも展示しました。
(「奏海の杜」HP http://blog.canpan.info/hsc_kenpoku/)
また保育園の先生がたも東北の方々のためにと財布をはたいて下さり、結果として1万円と少しの売り上げを達成しました!
ありがとうざいました。
収益金は全額、NPO「奏海の杜」さんに送金させていただきます。
単にお金を送るだけの関係ではなく、現地でどんな試みをして街づくりを進めているのかも、私の住んでいる地域でほんの少しお知らせできたかと思います。
ここ東海地方では、東日本大震災の話は風化しつつあるのが実際です。福島原発のこともほとんど話題になりません。
そんな中、小さな試みでも誰かが声を上げると答えてくださる方々がいて私自身、心強く思います。
ご協力いただいた皆様 本当に本当にありがとうございました!
今後も機会をとらえてこんな試みを続けていきたいと思います。