第2回能登訪問(一日目)概要

4月28日(日)石川県 輪島市

<場所>
輪島中学校 避難所(輪島市河井町)

<施術時間>
13:00~18:30

<参加者>
鍼灸師 5名〔藤田(石川県), 森野(愛知県), 西井(兵庫県), 森川×2(兵庫県)〕
調整員 1名

<受療者>
27名

<対象>
避難所被災者(被災者支援)
現地職員(支援者支援)

<活動内容>
鍼灸施術
セルフケア用品の無償配布(希望者)

<日程>
9:30 金沢駅前レンタカー出発
12:00 輪島市役所 健康福祉部 ご挨拶(福祉課長不在の為メモにて伝言)
12:30 現地支援団体と合流後、輪島中学校 避難所 到着
13:00~18:30 鍼灸施術
19:00 撤収後、宿へ出発
20:00 七尾市にある避難所の2階で宿泊(連携団体の災害拠点場所)

<詳細>
金沢駅から輪島市中心部まで、依然として起伏の激しい道路もあり、片道2時間以上を要した。
奥能登へ支援に入ることの大変さを未だ感じる。

今回も現地支援団体の調整により、輪島中学校 体育館の避難所の一角にて、鍼灸施術。
事前の告知や当日の呼びかけもして頂き、今回も多くの方々に施術を受けて頂けた。

輪島中学校避難所

広い空間の為、マスカーテープによる目隠しが難しく、ワンタッチテントなどの必要性を感じた。
その反面、通りがかった避難者の方々が、施術の様子を見て、受療につながるという利点もある。
個人のプライバシー保護の観点と、広く知って貰いたいという願いの挾間で、悩ましい所でもある。

輪島中学校避難所2

避難所での暮らしも中長期に渡り、心身の苦痛に意識が向くようになってきている。
首肩こり、腰痛、膝痛といった痛みから、倦怠感、睡眠障害など、その症状は多岐にわたる。
避難生活が長くなる一方、避難者同士や、支援者との間で、顔なじみの関係も出来ており、鍼灸施術を誘い合う場面もあった。

また、避難所には外部の都道府県からの応援も入っている。
そういった支援者にも慣れない職務や生活での苦労を感じることもある。
現地の被災者優先の支援にはなるが、空いた時間などでは施術を受けて頂きたい場面もある。
しかし、被災者の前では、同じように施術を受けづらく、遠慮されることがほとんどである。
「被災者支援」と「支援者支援」の場所は、別の方が良いと感じた。

今回も鍼灸を受けたことが無い方も多かったが、「こういう機会でもないと受けることは無いから」と、初体験される方もおられた。
施術前は緊張で強張っていたお顔が、施術後は清々しい笑顔になられていくのも印象的でした。
これを機会に、地元の鍼灸院へとつながってくれると、私たちの活動もさらに意味のあるものになる。

避難所生活の一長一短、どちらも感じる機会となった。

(ブルー:森川真二)

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