被災地ボランティア活動所感(第2回能登訪問)

今回はり灸レンジャー(以下レンジャー)の被災地ボランティア活動に初めて参加した鍼灸師の藤田英一(神戸東洋医療学院2期生)と申します。生まれは石川県能登地方の志賀町というところですが、現在は石川県加賀地方の白山市に住んでおり、出張専業鍼灸師として細々とやっております。今回の地震で白山市もかなり揺れましたが、大きな被害もなく日常生活を送っています。同じ石川県にいながら自分と被災地の方々とのこの大きな境遇の違いは?と思いながら日々過ごしておりましたが、なかなか被災地を訪れる機会もなく、今回無理を言って急遽第2回能登訪問に同行させて頂きました。レンジャーも私を温かく迎え入れてくださり、その懐の深さ、大変感謝しております。

今回の活動内容の詳細は他のメンバーの方も述べられていますので割愛させて頂きますが、被災地における鍼灸ボランティア活動は被災地の方々にとってはもちろん、我々鍼灸師、そして鍼灸業界にとっても大変重要で有益であるということ、それは皆同じように感じていると思います。

初めてレンジャーの活動に参加し、多くのことを勉強させて頂きました。施術場所の設営や準備、撤収、掃除等の手際の良さ、何事にも臨機応変に対応出来る柔軟性、熱いものを胸に秘めながらも冷静沈着に行動される姿、被災された方々への接し方など、感心致しました。これらは長年の活動で培った経験値の高さから来るものだと思いますが、やはり人間性によるところが大きいのではないでしょうか。また活動を円滑に進めるためにサポートして頂いた現地コーディネーターや被災地支援の方々、そして何よりも被災された方々には本当に感謝しかありません。

なんちゃって鍼灸師の私は、到底レンジャーのレベルに達することは出来ませんが、無理な背伸びをせず、自分が出来ることを精一杯やるだけだと思っております。決して自己満足で終わることなく、被災された方々の何かお役に立てればと。今回同行させて頂き、被災地における鍼灸ボランティア活動の必要性の確認、そして鍼灸の素晴らしさを再確認させて頂きました。

最後になりましたが、被災地の一刻も早い復旧復興、被災された方々の健康、そして明るい未来を祈っております。

202404藤田先生

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