小さなボランティアグループだからこそできること

こんにちは。はり灸レンジャーイエロー清水です。

私は今回で熊本に行かせていただくのは2回目。
1回目の訪問は熊本への初訪問、震災からひと月ほど後の事でした。

あのときは地震の傷跡が町中に残っていて、ひび割れた道路や傾いた電線、そしてたくさんのお家の屋根にブルーシートがかけられている。

そんな光景で記憶が止まっていたのですが、今回の訪問ではそんな景色は消えていて。

今回の活動でもお世話になった、御船町社会福祉協議会の皆さんにご挨拶をするために立ち寄った御船町スポーツセンターは、前回訪れたときは避難所となっていた場所でした。
今回は体育館でキッズバレー大会が開かれていて、広場ではお祭りをやっていて。
2年近い時間をかけて、少しずつ、確実に生活を取り戻してこられたんだなぁ・・・と、勝手に嬉しくなってしまいました。

地元のコミュニティである地域の食堂での施術、そして、復興支援住宅へのお引っ越しを控えた旧七滝中仮設での最後の施術活動。
ここで出会った沢山の方のお話を聞いて個人的に思ったことは、この2年弱の間にはり灸レンジャーのメンバーが御船町の皆さんと、とても温かい関係を築いてこられたんだな・・・ということでした。

はり灸レンジャーメンバーは過去5回の訪問活動を通して、大変な震災初期、仮設住宅での生活、それぞれの生活を立て直していく過程の様々な場面、はり灸治療という形で、お体を通じて関わらせていただいてきました。
そして訪問後もやりとりを続けることで、一回きりの関係とは違う、訪問先に寄り添う活動をしてきました。

今回の(個人的に久しぶりの)訪問では、過去の参加メンバーは元気ですか?と聞かれたり、前回訪問時の治療がとても良かった、とお礼を言われたり、過去のカルテに話題として書かれていたことのその後を教えてもらったり・・・。
今までの参加メンバーが活動を通じて町の皆さんと温かい関係を築いてこられたこと、様々な場面で感じました。

「訪問先に寄り添う活動」。
これは東北震災の頃から変わらない、はり灸レンジャーの活動の形ですが、そうした活動がどれだけお役に立てているのか?
恥ずかしながら、今まで考えることなく活動に参加してきましたが・・・こんな形もあっていいよね、と素直に思えました。

小さなボランティアグループの、小さな小さな活動だからこそできる支援があるし築けるものがある。
久しぶりの参加だったからこそ、それを知ることができました。

今回も貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。

201903shimizu

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