第7回能登訪問

【概要】 2025年3月23日(日)~3月24日(月)

 
(輪島市 河原田公民館) (輪島市 山岸第3団地 談話室)

今年初の能登訪問は、多くのメンバーが参加を希望し、2チームに分かれて活動することになりました。今回も現地常駐の支援団体 青年海外協力協会(JOCA)と、さらに今回は地元鍼灸師先生のご協力も得て、沢山の方々に鍼灸施術とセルフケア用品を届け、住民の方々が交流する機会を提供することができました。
地震や大雨被害の影響はまだ色濃く残りますが、避難所から仮設に移り住まれたり、畑仕事を始められるなど、明るい兆しも感じました。自宅再建や復興を目指す声を聞くことで、また今後も被災者に寄り添った長期的な支援を模索し続けていきたいと思います。

(森川真二)

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活動メンバーによる報告

第7回能登訪問(一日目)概要

<日時>
3月23日(日)13:00~18:30

<場所>
①河原田公民館(輪島市西脇町)
②横地町第1団地 集会所(輪島市横地町)

<参加者>
鍼灸マッサージ師 2名〔木村(岐阜県), 中村(岐阜県)〕
鍼灸師 4名〔藤田(石川県), 重松(兵庫県), 西井(兵庫県), 森川(兵庫県)〕
調整員 1名〔神沢(兵庫県)〕

<受療者>
① 17名
② 22名
計 39名

<対象>
避難所の被災者
仮設団地入居者
近隣住民
支援者

<活動内容>
鍼灸施術
セルフケア用品の無償配布(希望者)
地元(輪島市内)鍼灸院の紹介

<日程>
9:00 金沢駅 出発(車両2台)
12:00 輪島市 河原田公民館 到着
12:10 輪島市 横地町第1団地 到着
13:00~18:30 鍼灸施術・セルフケア指導
19:00 撤収後、輪島市内の飲食店で夕食
20:00 輪島市内の民宿に宿泊

<詳細>
移動が心配な冬の訪問を控えて、今年初の能登訪問。
メンバーも訪問ができる日を心待ちにしていました。
多くのメンバーが今回の参加を希望し、2チームに分かれての活動でした。

観光客で賑わう金沢駅に集合。
2台の車に別れ輪島市へと向かいます。

千里浜海岸202503

途中、千里浜海岸、のと里山空港などを立ち寄り、4か月ぶりの能登の様子を伺います。
主要道路や建物の復旧は進んだものの、まだ至る所に地震の傷跡は残っています。

能登里山空港

はじめの到着地は、6回目の訪問になる河原田公民館。
地震、大雨と、再三に渡って開設された「避難所」としての役目は終えていました。
いつもの運営職員の方々に会えないのは寂しかったですが、非常から日常に戻ってきた表れでもあり喜ばしいことでした。
そこには、私たちの訪問を毎回楽しみにされ、5回目の施術になる方もおられました。
近隣の被災された方々、隣接する仮設団地に入居の方々に、施術をすることが出来ました。

河原田公民館202503

 

もう一方の会場は、横地町第1仮設団地の集会場。
前回訪問した河原田小学校の隣にありました。
河原田小学校には、まだ「避難所」として生活されている方々がおられます。
今回、施術した方の中には、地震は大丈夫だったけど、大雨で家が土砂に埋もれてしまった方も。
当初はあきらめていたけど、ボランティアや支援のお陰で、再建を目指そうという方もおられました。
4月からやっと仮設団地に入られるそうです。
そういう生の声を聞くと、支援を続けたいという気持ちになります。

横地町第1団地202503

 

活動後は、輪島市内で再開された飲食店に行くことができました。
地元のお食事もいただき、地元の旅館に泊まらせていただき、復興が進んでいると感じました。

noto, not alone

(ブルー 森川真二)

第7回能登訪問(二日目)概要

<日時>
3月24日(月)13:00~18:30

<場所>
③山岸町第2団地 集会所(輪島市山岸町)
④山岸町第3団地 談話室(輪島市山岸町)

<参加者>
鍼灸マッサージ師 1名〔中村(岐阜県)〕
鍼灸師 4名〔谷(石川県輪島市), 重松(兵庫県), 西井(兵庫県), 森川(兵庫県)〕
調整員 1名〔神沢(兵庫県)〕

<受療者>
③ 23名
④ 14名
計 37名

<対象>
避難所の被災者
仮設団地入居者
近隣住民

<活動内容>
鍼灸施術
セルフケア用品の無償配布(希望者)
地元(輪島市内)鍼灸院の紹介

<日程>
8:00 輪島市内の民宿を出発後、被災地域を視察
9:00 山岸町第2団地 集会所 到着
9:10 山岸町第3団地 談話室 到着
10:00~14:30 各所で鍼灸施術・セルフケア指導
15:00 撤収後、金沢駅へ
17:00 レンタカー返却後、金沢駅で解散

<詳細>
昨日は全員自宅を早朝出発していたので、泥のように眠りました。
輪島市内で宿泊させて頂くことで、移動時間も短縮され、本当に助かっています。
付近の復興状況などもお伺いし、その様子を実際に見て回り、活動場所へと向かいます。

輪島朝市跡202503

 

今回の活動場所は、市立輪島病院の南側にある山岸町第2、第3団地でした。
各団地ごとに建物の色、作り、並びに違いがあり、集会所や談話室も備えられています。
ただ、集会所の場所をご存知ない住民の方もおられ、まだあまり活用されていないことが伺えました。

山岸町第2団地集会所外202503
山岸町第2団地 集会所

山岸第3団地談話室
山岸町第3団地 談話室

この日は輪島で開業されている鍼灸師先生にも活動に参加して頂きました。
同じ地域を何度も訪問していますが、鍼灸が初めての人にも多く出会います。
そんな人たちに鍼灸の良さを実感して貰えれば、地元鍼灸院につなげることも出来ます。
その場に地元の先生がおられると、更に紹介しやすくなります。

山岸第3団地談話室202503

そのお陰もあって、多くの方々に支援を届けることができました。
二日間では最も多く(76名)の方々への施術となりました。

現地の支援団体 青年海外協力協会(JOCA)さんのご尽力でもあります。
事前にイベントの告知、当日にもお声がけして頂くことで、多くの方々に支援を届けることができています。

noto, not alone 2

今回の訪問では、復興の兆しを少し感じることも出来ました。
前回豪雨後の「避難所」に比べ、「仮設住宅」にお住まいの方も多くおられました。
ただ、仮設に移ったからと言って安心とは言えません。
むしろ目が行き届きにくくなり、困っている人が見えにくくなる傾向もあります。
小さな部屋で不自由な生活の様子もよく耳にしました。
災害で仕事が無くなってしまったままの方も多くおられました。
震災前の生活にはまだほど遠いと感じます。

私たちの特徴でもある長く寄り添った支援を、今後も続けていきたいと思います。

(ブルー 森川真二)

能登訪問初参加しました

初めまして!
3/9に卒業、「鍼灸国家試験結果待ち期間中」のかんざわなほと申します、よろしくお願いします。
在学中から森川先生に頼み込み、3/23〜24、能登訪問に初めて帯同させていただきました。
今回は主に問診や誘導、写真撮影のお手伝いをさせていただきました。

鍼灸もマッサージも受けた経験がない方がたくさんおられ、施術前は「鍼怖いなー」と言う方もおられましたが、施術後は全ての方が「気持ちよかったー」、「お父さんも連れてくる」、「隣のあの子も連れてくる」など、ニコニコ、お顔ツヤツヤで帰っていく様子を見て、鍼灸の凄さを感じることができました。
全ての方に直後効果があるのを目の当たりにして、先生方のような鍼灸師になりたい!と強く感じました。

能登〜金沢の間、場所によって被害状況が異なり、通常営業しているお店の前に被害が大きなおうちがあったり、道路がデコボコだったり、広範囲な地滑りがあったり、実際に見ないとわからないことだらけでした。

ししっぽ定食

23日夕食に食べた「シシッポ定食」もとても美味しく、「民宿わじま」のお風呂も気持ちよく、お財布見失う→見つかる、白衣見失う→見つかるなど鈍臭さ全開でしたが、先生方に温かく見守っていただきました。学校に通っているだけでは経験できない、貴重な体験ができました。
ありがとうございました。

神沢202503

シーグリーン 神沢奈帆

継続支援の大切さ

こんにちは。
はり灸レンジャーパープルの西井です。

雪解けを待ち、今年初めての輪島での災害支援鍼灸ボランティア活動に参加させていただきました。

今回で、はり灸レンジャーとしての活動は7回目、私自身は5回目の参加となります。

輪島に伺う度に、道路の整備や建物の解体が進むなど、着実に復興への歩みが感じられます。
その一方で、手つかずの倒壊家屋、整備の遅れた道路や建物、痛々しい地滑りの跡が残る山々を見るにつけ、復興への道のりはまだ遠いと痛感します。

今回の2日間の活動では、メンバーと二手に分かれて2つの拠点で施術を行いました。

1日目は河原田公民館、2日目は初めての訪問となる山岸町第3団地談話室での活動でした。

仮設住宅での生活は不自由な点が多いにもかかわらず、以前に比べて不眠や不安を訴える方が減り、畑仕事や仕事による疲労を訴える方が増えたことは、日常が戻りつつある証拠であり、大変嬉しく思いました。

何度も輪島を訪れていると、顔なじみの方も増え、
「あれから体が楽になったよ」
「教えてもらったローラー鍼を頑張っているから、前ほど痛まなくなったよ」
といった嬉しい報告をいただくこともあり、継続して支援することの喜びを感じています。

私たちはり灸レンジャーは、その場限りの治療ではなく、ローラー鍼の提供やセルフケア指導、地元の鍼灸院との連携を通じて、継続的な治療をサポートしています。

輪島、そして能登の皆様が健やかに過ごせるよう、これからも陰ながら支援を続けていきたいと思っています。

西井202503

変化を感じた7回目訪問。

はり灸レンジャーイエロー中村です。

震災から一年3ヶ月、はり灸レンジャーとして初めての能登訪問からちょうど一年。

様々な面で変化を感じる訪問となりました。

一番の変化は、地元の皆さんが日常を少しずつ取り戻している、と感じられたこと。

一日目に伺った河原田公民館では、何人もの方から「春の畑仕事をはじめた」というお話を伺うことができました。

『昨年はそれどころじゃなかった分、今年は草取りが忙しい』なんてお話に、昨年とは違う活気を感じました。

二日目に訪問した山岸町第2団地集会所でも

お仕事の話や日々の過ごし方のお話、最近のお店事情といった、地震や豪雨以外の話題も以前に比べて増えていて。

お伺いする体の不調についても、震災の影響が色濃かった昨年の春夏頃と比べると、日々の生活の中で生じるものが多くなっている印象を受けました。

とはいえ、震災の影響や被害はまだまだ大きく、崩れたまま取り残されている家屋や、豪雨で土砂が流れ込み放置された農地を見ていると胸が大きく痛みます。

それでも「出来ることをやっていくしかないよね」という地元の方達の言葉に、前向きな気持ちを感じた訪問でした。

中村202503

中村真奈美

第七回 能登訪問

3月23日(日)、はり灸レンジャー7度目の鍼灸ボランティアに私個人は4度目の参加をしました。

これまでは金沢駅で仲間達に合流してレンタカーに乗せて頂きましたが、今回は七尾方面から自家用車で輪島に行きました。

七尾の辺りから屋根のブルーシートと瓦屋の看板が気になるようになり、自動車専用道路の段差もなかなかのもので、まだ復旧復興の途中なのだと改めて感じました。

地元で寄らせて頂いた定食屋のご主人も、復旧がまだなので、復興は更に先だと話してくださいました。活動は午後、河原田小学校の敷地内にある談話室に足を運んでくださる皆様に鍼灸体験を提供しました。

ある利用者様が、地震直後しばらく車中泊をしていたという話が印象的だったので、帰宅後に自宅前で車中泊を試してみましたが、エンジンをかけずにいたら寒さで寝られずわずか40分でリタイアしました。

3月でも夜は寒いので、1月の被災直後は(エンジン利用の有無までは伺いませんでしたが、ガソリンも消耗品なので…)布団をたくさん準備しても寒かったと思います。

そのような不便な生活が二度と無い事を祈るばかりです。

地震の後から不調が出た方もいる一方で、それ以前からの慢性的な症状を話してくださる方も多く、治らないと諦めているご様子を伺うと、こちらも少しでも改善できないものかと肩に力が入りそうでした。

鍼灸は初めての方もみえましたが、鍼やせんねん灸を知って頂ければ、今後の不調の際に選択肢が増えるかもしれないと思い、今回は同意を得られる方には一通り体験して頂きました。

鍼は怖いという方にはローラー鍼をセルフケアも兼ねて紹介した甲斐もあり、全体的に『楽になったような気がする』と好意的な感想が聞けたと思います。

活動後に振り返ると、もう少し伝えられる事があったと反省もありますが、それらは次回に繋げたいと思います。

今回も一緒に活動したメンバーの皆様、足を運んでくださった地元あるいは支援者の皆様、ありがとうございました。

いつも活動を支援してくださる企業や団体様にも厚く御礼申し上げます。

木村202503

木村

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