『鍼灸の良いところ』

こんにちは。はり灸レンジャーピンク竹原です。

9月の第二次訪問でわかったのですが、被災地では鍼灸は馴染みがなく、
まだまだ身近なものではありませんでした。
痛そう、熱そう、あやしいな。
そんなイメージも強いからでしょうか。

鍼灸は痛くない優しい刺激でもちゃんと効いてくれます。
肩こりや腰痛などの痛みに対してだけでなく、内臓の不調や自律神経症状にも効果的です。
でも残念ながらお薬のようには効きません。
お薬は急性の症状には強い味方ですが、
ターゲットの決まった強い成分ですから代謝するのも大変です。
副作用と言われる症状が出たりもします。
急は要しないけれどつらい慢性疾患には鍼灸が力になってくれます。
穏やかに効くので副作用もほとんどありません。
薄皮をはぐように生活に寄り添いながらいつの間にか癒えている。
それが鍼灸の効果です。

最近は鍼灸がメディアに取り上げられることも多くなりました。
お灸女子なんて言葉もあるようです。
ローラー針やお灸を使った簡単なケアなら自分でできるのも鍼灸のよいところです。
不調を穏やかに取りながら、体の働きを助け、育てる鍼灸がもっと広まればと思います。

いつか被災地でも鍼灸が身近なものになって、
「今日はちょっと風邪ひきそうだからお灸しとこうか」
「お父さん疲れてるからお灸しよう」
「おばあさんめまいがあるからローラーしようか」
家族や仲間やご近所同士で、お互いを思い、大切にできる時間が増えたら素敵です。

3月にはまた被災地に伺います。
少しでもお役にたてるように、鍼灸治療やセルフケアのレクチャー、頑張ります。
 

はり灸レンジャー 今こそ出番

舟橋新聞記事
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本日1/20(金)の中日新聞、岐阜地方版にボランティア活動の記事が出ました。
題して「はり灸レンジャー 今こそ出番 心身ほぐす」。

写真入りで大きな記事です。
知り合いの記者さんが書いてくれました。
彼は3.11の夜に現地(福島)入りしていて、その惨状を目の当たりにし、被災地への思い入れの大変強い記者です。

ローラー鍼や、めまい=地震酔いのこともしっかり書いていただき単なる肩こり、腰痛とは違う施術をしていることが分かる記事です。

どうしても岐阜の地方版という紙面の関係で舟橋のことが中心ですが、幾人も鍼灸レンジャーが増えて欲しいという思いも文章にして下さいました。

この中で、私(舟橋)は、このように語りました。
「鍼灸師は災害直後の急性期はあまり役に立てない。一見穏やかな時間が流れる今こそ出番」。

鍼灸は戦時の医療ではありません。平和を構築していく時代の医療だと思っています。
被災地が平和・平穏とは程遠いなか、共に歩んでいきたいと思っています。

現在、はり灸レンジャーの色は4色です。
4人の仲間がいるのです。更に今年の3月には少し仲間が増えそうです。
まずは虹の色、7色。いずれは24色ぐらいに仲間を増やし、被災された方と共に素敵な絵を描きたいと願ってやみません。

震災から17年後

 今日で阪神大震災より17年。昨年の東北大震災もあって、今年はより感慨深くこの日を迎えました。こんな寒い時期に震災を受けたんだなと、毎年思い返します。

 当時は中学生で、芦屋市内の住んでいたマンションは全壊しました。今は同じ場所に建て替えたマンションで暮らしています。それなりに大変だったのでしょうが、それほど苦労した思い出が残っていません。そう思わないのは、回りの人が助けて支えて下さっていたからでしょう。また、歳月が癒してくれた部分もあると思います。

 震災直後はこの先どうなることか検討もつきませんでしたが、今は町も見た目はすっかり復興されました。未だに抱えている問題もありますが、何とかやってこれています。失ったものも多くありますが、得たものも多くあります。あのときがあったから、今の自分があると思っています。

 東北の方にも、いつか同じ様に思えるようになってもらいたいです。「それほどつらくなかったよ」と思ってもらえるように、これからも何かお助けできればなと思います。

(2012年1月17日 青レンジャー森川)