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はり灸レンジャー ~鍼灸震災ボランティア~
 

旧ブログサイトです。
グループが発足した2011年から、メンバーによる活動報告や関連団体の紹介、被災地の声、ボランティアの声を届けてきました。こちらのサイトに過去の記事も含め、移行中です。

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防災の日に思うこと

9月1日は防災の日。
私が住んでいる町でも防災訓練がありました。
町内に響く防災用サイレンを聞きながら、
南三陸町の事を思い出しました。

はり灸レンジャーとして訪問して驚いたのは
訪問先の南三陸町にたくさん立てられていた津波浸水地域を示す立て看板でした。

海から何キロも離れた内陸地や、ある程度海より土地の高いところに
「津波到達ここまで」(うろ覚えな文なのですが)の看板があり
「こんな所まで津波が押し寄せたのか…!!」と驚愕した記憶があります。

3.11の震災以前は、1960年のチリ地震での津波の浸水域を示す看板があったそうです。
南三陸町は1960年のチリ地震での津波の被害を大きくうけている地域のため、
日頃から防災訓練にも特に力を入れており
「地震の後には津波が来る」という教訓が生きている土地だったのです。

それでも、チリ地震の際無事だった比較的高い土地に住んでいた方たちには
「この土地なら大丈夫」という思いがあったそうです。
「津波が来たのが夜だったら、サイレンを聞いても逃げずに命を落としていたかもしれない」
と話されていました。

被災された土地には今、新たに東海大震災での津波浸水地域を示す看板が立てられています。
また、看板だけではなく、大人たちが「ここまで水が来たんだよ」と子供たちに口伝えで教えていくのでしょう。
(話で教えられたことは、特に記憶に残るような気がします。)
これから南三陸町で生きていく人たちのために、新しい防災が始まっているのだと思いました。

私の住んでいる岐阜にも「地滑り注意」や「浸水注意地域」(海なし県なので川の氾濫を示す)
があります。日ごろからそういった看板に目を向けたり、
地元に昔から住む方の話に耳を傾けて、防災に取り入れていかなければと思います。

(はり灸レンジャーイエロー 清水)

大和証券福祉財団より助成いただきました!

大和証券財団授与新聞記事
2013.8.22. 岐阜新聞

 こんにちわ、ブルー森川です。

 はり灸レンジャーは、これまで多くの方々にご支援ご協力いただき、活動を行なってきました。震災発生以降、定期的に被災地を訪問し、鍼灸治療とセルフケアをお伝えしてきました。しかし、メンバーの中心は岐阜と神戸にいて交通費などの自己負担は大きく、助成金も活動費も残りわずかになり、心配していたところ…。

 先日、大和証券福祉財団より私たちの活動が認められ、助成金をいただくことができました。大和証券福祉財団では、福祉、医療分野におけるボランティア団体の活動支援などをされていました。さらに、東日本大震災を受け、災害時ボランティア活動助成として被災地支援に対しても助成が行なわれ、私たちはり灸レンジャーもその評価をいただきました。

 今回の助成金も全額、被災地での活動のために使わせていただきます。これからも多くの方のご厚意を被災地へ届けられるよう、継続した活動を続けて参ります。来月9月には、第9回目の訪問を予定しています。また詳細決まりましたら、ご報告致します。

保育園の夏祭り 南三陸町を応援するバザーを開催

 レッドことサンリ院長舟橋です。
私ごとですがが、4歳の次男が通う保育園の保護者会役員をしています。

 去る7月26日(金) 園と保護者会の共同開催の夏祭りの出し物として、震災復興を応援するバザーを実施しました。
企画の段階から役員会でも快く認めていただいたものです。
我が子がお世話になる保育園は子どもが50人ぐらいの小さいな園なのでバザー物品が集まるか心配し、個人的にも広く呼びかけました。

 その結果、保育園関係者はもちろん
当院の患者さん、
大垣の高田先生、
サンリスタッフの清水先生、吉村先生、
妻の義姉などなど・・・
ほんとうに多くの方々から物品の提供をちょうだいしました。
感謝感謝です。
 

保育園の夏祭りバザー

 当日は、写真のように盛況で、会場には震災のときの新聞記事や、南三陸の障害児支援NPO「奏海の杜」さんの活動紹介のパネルも展示しました。
(「奏海の杜」HP http://blog.canpan.info/hsc_kenpoku/)

 また保育園の先生がたも東北の方々のためにと財布をはたいて下さり、結果として1万円と少しの売り上げを達成しました!
ありがとうざいました。
収益金は全額、NPO「奏海の杜」さんに送金させていただきます。
単にお金を送るだけの関係ではなく、現地でどんな試みをして街づくりを進めているのかも、私の住んでいる地域でほんの少しお知らせできたかと思います。

 ここ東海地方では、東日本大震災の話は風化しつつあるのが実際です。福島原発のこともほとんど話題になりません。
そんな中、小さな試みでも誰かが声を上げると答えてくださる方々がいて私自身、心強く思います。

 ご協力いただいた皆様 本当に本当にありがとうございました!
今後も機会をとらえてこんな試みを続けていきたいと思います。

ボランティアへ行きませんか?

 夏休みのある学生さんの話を聞くと、うらやましく感じる社会人です。社会人になると、長期の休暇を取るのは難しく、やりたいことがあってもいろいろ制限が出てきます。そうなる前の学生さんの方へ

夏休み、被災地へ 学生ボランティアを募集 復興庁
(河北新報社 2013年07月17日)

 記事によると、東北被災地へのボランティア数が前年の半数以下に減少しているようです。決してボランティアがいらなくなってきているわけではありません。学生に限らず時間のある方、この夏、行動へ移されてみませんか?

復興庁
東北に行ったよ。~この夏も、ボランティアに行こう!~

(森川)

本当に支援を必要としている人のために

私たちは、被災地の障がい者や高齢者をサポートする現地のNPO団体と連携をとって、活動を続けています。この活動をはじめたきっかけも、被災障がい者を支援するボランティア活動への参加でした。

 はじめて被災地に入ったのは、震災直後のゴールデンウィーク。まだ津波の被害が生々しく残る中、避難所を一つ一つ巡り、被災した障がい者を探し出すことからスタートしました。当時は行政も機能しておらず、また、元々障がい者の居場所を把握できていなかった背景もあります。そのとき感じたのは、「本当に支援を必要としているのは、自ら声を上げられない人たちだ」ということです。

 自らSOSを出せる人たちは、助けられていきます(全てではないですが)。しかし、SOSを出せない人は、その存在や困っていることにすら気付いてもらえず、取り残されてしまうことになります。

 そんな東北大震災の経験を教訓に、「障がいがある方たちの災害対応のてびき」というマニュアルが作られたというニュースがありました。

障害者の備え確実に 岩手県社協が「災害対応てびき」作製
(河北新報社 2013年06月17日)

 同様のマニュアルが前回作られたときは、障害者団体などだけに配布されたそうです。今回は、県内全ての障害者宅などに郵送されるそうです。「全ての障害者宅に」というところもポイントですね。

 本当に困っている人たちは、助けてもらいたい意思があるのに、自ら声を上げられない人たちです。そんな人たちにこそ手を差し伸べられる助け合いの社会っていいですね。

 今回の震災を教訓として、考えさせられることはたくさんあります。そんなことを意識して、私たちの活動も、あまり支援の入りにくい細かな場所へのサポートを中心に、長く続けていきたいと思います。

(森川)