震災から4年が過ぎた被災地を訪ねて

こんにちは。はり灸レンジャーのパープルこと西井牧子です。

昨年の秋に続き、私自身2回目の訪問となった第12回はり灸レンジャーの活動。
訪れた土地で、再会を喜んでくださる方がいらっしゃるのは、とても嬉しく有難いことでした。

はり灸レンジャーの活動で東北に伺うようになって、ニュースなどで被災地の事が取り上げられる度、とても身近な事として受け止める様になりました。

それは、実際に足を運んだからこそ見える景色や、出会った方々のお顔がすぐに思い浮かぶからかもしれません。

3月にはり灸レンジャーの活動で宮城入りしたお彼岸の頃の3日間は、ちょうど寒の戻りが厳しく、夜中に降った雪が積もるほどでした。

震災から4年が過ぎ、ハード面では確かに道路や建物などの都市計画に基づいた復興作業が急ピッチに進められていました。

沿岸地域はどこも防潮堤工事や嵩上げ(かさあげ)工事が進み、ダンプなどの工事車両の往来が多く、喉から気管支にかけて反応のある方が多いのが気になりました。

ハード面の進捗状況とは一転して、ソフト面やメンタルな部分でのケアは全くなされていないと現地のNPOの方から伺いました。

宮城県の地方紙、河北新報にその事を表すかの様な興味深い記事がありました。

<震災4年>心身ストレス 昨年より改善

と言うタイトルの記事ですが、奇しくもはり灸レンジャーで毎回訪問している宮城県の山元町、南三陸町はいずれも昨年より心身のストレスが強くなっています。

山元町にお住まいの方は、震災後の津波で建てて数年の家が流され、やっとの思いで家を再建出来て喜んでいたのも束の間、都市計画にかかり、鉄道が通るから立ち退けと言われている…
もう、何にもする気になれない…

と治療中ポツリとお話ししてくださいました。

一瞬で生活の全てを奪った震災…

先の見えない不安な思いをお持ちの方が、本当に沢山いらっしゃいました。

少しでも心身の負担が減ることを願ってやみません…

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