はり灸レンジャー グリーンの吉村早也香です。
この度は震災から4年目の東北を訪れることができました。
その中で、今回自分なりに注目していたのが現在の”仮設住宅での暮らし”です。
今回初めて訪れた大谷中学校の仮設や、入谷仮設で被災された方の最近の暮らしぶりについてお話をお聞きすることができました。
キーワードは仮設住宅住民同士のコミュニケーションです。
仮設住宅は本来”仮”のものであって、出て行くタイミングはそれぞれになります。
新しく移り住む住宅に、この先ずっと住むつもりで移り住むのと、一時的な仮住まいとではまるで気持ちが違うと思います。
そこで生まれるコミュニケーションにも大きく関わる問題だということを考えざるを得ません。
身内や内輪でかたまってしまい、なかなか他人の入る余地がなかったり、その輪に入る元気がなかったり・・・
これは別に仮設云々という話ではなく、日常的にごくごく見られるものでもあります。
それぞれ被災されたお一人お一人抱えている問題はさまざまで、複雑に入り組んでいる様子を垣間見ることとなりました。
また、今回の活動の中で気仙沼の「防潮堤を勉強する会」の発起人でもある三浦友幸さんにお話も伺うことができました。
伺ったお話の大まかな流れが書いてある記事を見つけましたので、以下のリンクをぜひご覧ください。
http://giant-seawall.org/2013/12/24/742/
活動を終えて、東北 被災地の”復興”の意味を今一度考えてみました。
復興とは「以前の姿や勢いを取り戻す」という意味がありますが、いろんな意味で以前の姿に戻せるものとそうでないものがあります。
新しいまちづくりが難航しています。もし自分の町が同じような状況だったら、自分は何ができるのかな・・・と考えてしまいました。
しかし「防潮堤を勉強する会」のように、まずは私たちが「知る」ことから始まるのだと思います。そして知ったことを広めて形にしていくことです。
この地道な積み重ねてを丁寧にしていくことが、人々に今求められているのだと思います。
吉村早也香