被災地でも、やる事は同じです

こんにちは、はり灸レンジャーイエローの中村です。

第6回目の能登訪問は、個人的に、かなりの緊張と不安を抱えて参加しました。

同じ土地が二度も大きな災害に見舞われる、しかも一度目は地震で二度目は水害というのは、
10年近くボランティアに携わってきて、初めての状況です。

半年近く続き、ようやく終わったと思ったらまた再び始まってしまった避難所生活をしている人たちに
どう声をかけたら良いのか、どう接すれば良いのか…
岐阜から金沢に向かう移動中は、そんなことを考えてました。

…が、毎回のことながら、活動が始まるとバタバタで悩みも吹き飛びます。

今回私が訪問させていただいた
1日目の鳳至小学校、二日目の河原田小学校
どちらも避難所の共有スペースの一角をお借りしての施術。

生活のお邪魔にならないように、かつ受けていただく方のプライバシーはなるべく確保できるように
施術スペースを作り、導線を確保し、治療の流れを考えて…と、

避難所の管理をされてるスタッフの方たちと相談しながら準備をしているうちに
あっという間に予定時刻となり、施術が始まります。

あらかじめ現地サポートスタッフの方が貼ってくださったチラシを見て
予約をしてくれてた方、当日興味を持って声をかけてくださる方とお話をしながら次々と施術させていただく中で、

いつも日常で関わる患者さん達と、何も変わらないことに気づきます。

どんな状況でも、目の前の問題をとにかく片付けて、毎日を精一杯生きているのは一緒で
私たちは、そんな日々の一瞬、機会を頂いて目の前のお体とその方に、できることをするだけです。

そして、今回の思い出は忘れ物を取りに行った時のこと。(忘れ物をして、翌日の朝取りに行きました…。快く対応してくださった皆様、本当にありがとうございます)
わずかな時間でしたが、はり灸治療を受けてくださった方が次々と「昨日ハリを受けてすごく楽だったよ」「体が軽くなった」「ありがとう」と
声をかけてくださったのです。

限られた時間かつ、単発の活動になりがちなボランティア活動で、
こうやって治療を受けてくださった方の生のお声を聞けることはとても貴重で、とても嬉しくなりました。

次にお会いするときまで、どうかどうかお元気で。

そんな、祈りのような気持ちが残った訪問でした。

はり灸レンジャー202411中村

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