第6回能登訪問(二日目)概要

<日時>
11月4日(月)10:00~14:30

< 場所>
① 河原田公民館避難所(輪島市西脇町)
② 河原田小学校避難所(輪島市横地町)

<参加者>
① 鍼灸マッサージ師 1名〔木村(岐阜県)〕鍼灸師 1名〔 森川(兵庫県)〕
② 鍼灸マッサージ師1名〔中村(岐阜県)〕鍼灸師2名〔重松(兵庫県)、西井(兵庫県)〕

<受療者>
① 河原田公民館避難所 13名
② 河原田小学校避難所 16名

<対象>
避難所入居者
現地職員(支援者支援)

<活動内容>
鍼灸施術
セルフケア用品の無償配布(希望者)
地元(輪島市内)鍼灸院の紹介

<日程>
8:00 輪島市内の民宿を出発後、被災地域を視察
9:00 輪島市 河原田公民館避難所 到着
9:15 輪島市 河原田小学校避難所到着
10:00~14:30 各所で鍼灸施術・セルフケア指導
15:00 河原田小学校撤収後、河原田公民館撤収。金沢駅へ
17:00 レンタカー返却後、金沢駅で解散

<詳細>
二日目は河原田公民館避難所と河原田小学校避難所の2組に分かれての活動。
度重なる被災で大変な中、治療に来て下さる方は明るく、よく話しをして下さった事が印象に残った。

① 河原田公民館 避難所

河原田公民館受付202411

河原田公民館は5回目の訪問。
8月に避難所が解消されたばかりだった。
13世帯、27人が避難。
地震で無事だったが、豪雨で被災された方々が入居されている。
地震で無事と言っても「台所と寝る部屋を直して住んでいた」「6月にやっと水道が通った」など再建途中だった住まいが、土砂でもう使えなくなられた。
自宅に帰れるのは2〜3世帯で、あとの方は、今回新たに仮設を申し込まれていた。
これから建設する仮設住宅の完成は3月。
雪が降れば工事が遅れることは、住人もわかっている。
年度いっぱいを避難所で過ごすことになると、住人もサポート職員も覚悟されていた。

河原田公民館施術202411

症状は肩こり、腰痛、不眠が多い。
持病に高血圧も多いが、かかりつけはあり、施術当日も血圧が落ち着いている方が多かった。
住人もスタッフも顔見知りで、支えあう姿が印象に残る。
毎回、はり灸レンジャーの訪問を楽しみにして下さっている。
1月の地震で壊れた天窓や、廊下との間仕切りの天窓にガラスが入っておらず、冷たい風が入っていた。
「夏が猛暑だと冬に雪が沢山降る」と地元の方が話されていたことも気がかり。

河原田公民館202411

 

② 河原田小学校 避難所

河原田小学校避難所

はり灸レンジャーは初めての訪問。
治療スペースをお借りしたのは体育館。
避難世帯数は未確認だが体育館内に設置してあるテント数は初日に訪問した鳳至小学校と同じ程度。
水道設備は無事で、小学校内のトイレが使えた。
こちらでは体育館の他に、教室も避難所として使用されていた。
1つの教室は食堂として使われていた。
いくつかの教室は、ペットと避難されていて、家族単位で使用されているとのこと。

避難所の運営は現地の公民館職員、ピースボートスタッフ、自治体からの派遣(金沢市の他、偶然メンバーの地元岐阜県大野町からのスタッフ)が担っておられた。
症状は、首、肩、腰、臀部などの痛み、めまいなどの自律神経症状が多い。

河原田小学校避難所施術

こちらではスタッフの方も施術を受けて下さった。
カルテに住所を書く人は少なかった。
被災した自宅、被災した仮設住宅の両方の片付けがあり、忙しいという声も聞かれた。

河原田小学校避難所はり灸レンジャーチラシ

今回訪問したどの避難所も車がないと外出しにくい環境だった。
高齢の方は特に、避難所で過ごす時間が長くなってしまう様子だった。

東北から始まった、はり灸レンジャーの活動。
訪問した被災地が再び被災してしまうことは無かった。

「地震よりも豪雨が怖かった」という声も聞かれた。
今も大変なご苦労のなか避難所で生活をされている。
これからも心を寄せていきたい。

(森川 彩子)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です