<日時>
11月3日(日)13:00~18:30
<場所>
輪島市立鳳至小学校避難所(輪島市鳳至町)
<参加者>
鍼灸マッサージ師 2名〔木村(岐阜県), 中村(岐阜県)〕
鍼灸師 3名〔重松(兵庫県), 西井(兵庫県), 森川(兵庫県)〕
<受療者>
20名
<対象>
避難所の被災者
支援者
<活動内容>
鍼灸施術
セルフケア用品の無償配布(希望者)
地元(輪島市内)鍼灸院の紹介
<日程>
9:30 金沢駅 出発
12:00 輪島市 鳳至小学校避難所到着
13:00~18:30 鍼灸施術・セルフケア指導
19:00 撤収後、輪島市内で再開の飲食店で夕食
20:30 輪島市内の民宿に宿泊
<詳細>
鳳至小学校は今年1月の地震で避難所になった。
豪雨前は8世帯まで減り9月末で閉じる予定だったが、豪雨被害で閉鎖できなくなった。
前回私たちが豪雨前に訪問した宅田第2仮設からの避難者も多かった。
30世帯、52人(地震後避難 1世帯2人、豪雨後避難 29世帯50人)が入居されていた。
校舎は使用できず、体育館が生活の場となっていた。
水は体育館外の手洗い場を使用。
トイレは体育館横に停車された2台のトイレトラックを利用。
淡路島と気仙沼からの車両だった。
風呂は無く、外にシャワー室が設置されていた。
ピースボートのスタッフさんが1人でサポートされていた。
施術をするにあたり、必要な物品を臨機応変に提案、準備して下さった。
普段から住人の方と工夫しながら暮らしをつくっているのが伝わった。
信頼関係があり、雰囲気の良い避難所だった。
症状は凝りや痛み、不眠が多かった。
持病に高血圧のある方が多かったが、かかりつけがあり、施術時の血圧は低い方が多かった。
施術の後、セルフケアをお伝えし、希望者にはローラー鍼をお渡しした。
また地元で再開されている鍼灸院を紹介するチラシをお渡しした。
鍼灸を受けに来られた方々は明るく、こちらが救われる思いだった。
中には阪神淡路大震災で被災され、輪島で能登半島地震、そして9月の豪雨被害にも遭われた方がおられた。
この方はまだ避難所に入られたばかりだったが、テキパキと共用部の掃除をされていた。
凛とした姿が胸に残った。
スタッフさんによると「避難所は住居なので、沢山の外部の人間が出入りすると住人の負担になる。その配慮が必要」ということだった。
避難所内での鍼灸支援もイベント会場のようにはできないと感じた。
多くの方が仮設からの避難で、また被災した仮設に戻る予定になっている。
水害にあった宅田第2仮設の清掃工事が終わるのは12月末。
雪が降れば工事は遅れ、移動(入居)も難しいと住人も認識されていた。
ここの住人はお正月に地震で避難して、またお正月を避難所で迎えることになる。
これから寒くなるのに、手洗い場やトイレ、シャワーが外なのも大変な状況である。
「お正月を迎えるのが怖い」
「住人のメンタルが心配」
と話されていたのが心に残る。
(森川 彩子)