今回はり灸レンジャー(以下レンジャー)の第4回能登訪問に参加した石川県の藤田です。今回は7/14(日)、15(月祝)の二日間参加させて頂きました。石川県はまだ梅雨明けをしていませんでしたが警報級の大雨という予報もなく、前回ほど天気や交通事情の心配はありませんでした。
また、レンジャーの良心であり看板エース!完璧に見えるけど何か抜けちゃうんだよね!の森川先生御夫妻(「中学受験がんばります!」の頼れる小さなナース華ちゃんも参戦!、ありがとう!)。そして、「小児鍼は俺に任せろ!輪島のちびっ子全員連れて来い!」と吠える三河の生ける伝説 森野先生方が前日に金沢入りをされました。また当日の朝は謎のベールに包まれたレンジャーの最終兵器、飛騨高山の至宝 木村先生が金沢駅で合流することになっており、「雨が降ろうが槍が降ろうが必ず車で駆けつけるわ!車を背負ってでも!あら、金沢ってどっちかしら?」と気合い十分。お蔭様で訪問前夜は安心して眠れました。
今回の活動も滞りなく無事終了しました。仮設住宅に入られた方々はこれまでの生活と違ってあまりやることもなく(体を動かすために頑張って畑仕事をされている方もいらっしゃいましたが)、体力低下、意欲低下、認知機能低下、それらに伴う医療介護問題など、今後の課題は山積みです。「ちゃんと報告書を書け!」という無言のプレッシャーもありますが、あまりにも私の活動内容が薄く、そのため詳細や感想は他の先生方の報告書をご参照願います。
協調性はなく団体行動は無理、我が道をひたすら突き進むだけ、それが鍼灸師です(もちろん数少ない例外の鍼灸師もおりますが)。この取扱注意の輩がチームとなって空中分解せず行動しているレンジャー。お金を配布するわけでも道路を補修するわけでもありませんし、美味しい食事を提供するわけでもありません。一人一人の出来ることは微々たるものです。しかし滅私奉公の精神を持ってチームとして同じ方向を進めば何か大きな力となるのではないでしょうか。鍼灸施術、セルフケア指導、地元鍼灸院の紹介など、レンジャーの活動が被災された方々の自立支援の一助になればうれしい限りです。
今回もJOCAさんによる安心安定のサポートのおかげで活動が円滑に行われました。本当にありがとうございました。
「地震のせいで人生が変わってしまった。」と言われた方がいらっしゃいました。地震前と同じ生活というわけにはいかないと思いますが、被災地の一刻も早い復旧復興、被災された方々の健康、そして明るい未来を祈っております。