6月23日〜24日、災害支援ボランティア・はり灸レンジャーとしての輪島での3回目の鍼灸ボランティア活動を行いました。
発災から半年が過ぎ、一部地域で復旧が遅れていた水道もようやく使えるようになりました。
私たちが活動した避難所も、お手洗いが使えるようになり、長期間不自由な生活によく耐えてこられたと頭が下がる思いがしました。
長い避難生活から仮設住宅へ移られる方も増えホッとされておられる反面、お住まいから外出される機会が減り、不調を訴えられる方がとても多いのが気になりました。
仮設住宅はプライバシーは守られるものの、孤立が課題のひとつに挙げられます。
輪島市内は朝市をはじめ被害も大きく、多くの方から「行くところがないから家から一歩も出ない」と伺いました。家に篭りがちになり歩かなくなると筋力も衰え気力も湧きにくくなります。
このようなタイミングで輪島に治療に伺えたことは良かったと思います。
治療後、晴れやかなお顔になられた方々を拝見し、少しは皆さまのお力になれたのではないかと嬉しく思いました。
2日間で治療をさせていただいた、おひとりおひとりに様々な背景があり、背負われている物の大きさに言葉を失う事も多々ありました。
共通しているのは、大変な環境下にあっても、「私より大変な方は沢山いるから、私のしんどさは大したことない」と思われ、頑張られておられること。
いえいえ、皆さまのお身体からは悲鳴が聞こえていましたよ…
どうぞ1日も早く、穏やかな日常が戻られます様に、と祈るばかりです。
金沢から輪島へ続く「のと里山海道」や一般道は急ピッチで整備が進んでいました。今までは道が混むから通勤も大変だとよく伺っていたので、少しでも渋滞が緩和し、復旧が進むことを願っています。
しかし発災から半年近く経ち、復旧が進むにつれ支援も手薄になってきています。
仮設住宅に移られた後も、引き続き見守り支援をされているJOCA(青年海外協力協会)さんの手厚いサポートにより、今回も充実した活動をさせていただきました。
誠にありがとうございました。
(西井)