つながりのありがたさを感じた能登訪問

はり灸レンジャーの中村です。

はり灸レンジャーとしては3回目、個人的には3月に続き2回目の能登での活動参加です。

 

まだ雪がちらつくこともあった(帰り道は吹雪だった)前回とは異なり、動いていると汗ばむくらいの気温。

 

地元の方とも、「(夏が近づいてきて)刈っても刈っても伸びてくる草との戦いが…」なんてお話で盛り上がり

時間が進んでることを感じました。

 

避難生活の状況も大きく変化しています。

 

3月時点では多くの方が避難所生活を送っていましたが、6月現在は大半の方々が仮設住宅に移り生活を始めていました。

避難所になっていた学校や公民館も、少しずつ本来の活動を再開している…なんてお話も伺うことができました。

 

そんな中、体のお困りごとの内容も変化しています。

今回、私が施術させていただいた方達の半数以上が膝・腰の痛みを訴えており、その理由として多く上がったのが「活動量の低下」。

 

仮設住宅へ移り、引っ越しや片付けが(満足にとはいかないもののある程度)落ち着いてしまうと、もうやることがない…

仮設住宅はワンルームのような作りで狭いため、一軒家に住んでいた頃と比べて全然動かなくなった。

以前は庭や畑の世話をしていたが、仮設住宅には世話する場所がない。だから一日中家の中でじっとしている。

 

そんなお話を多く伺いました。

 

1日目の三井公民館訪問時は雨だったのですが、ある方が「こんな雨の日は本当にやることがなくて、狭い仮設住宅の中でじっとしているだけなのが辛い。だからこういう(はり灸治療ボランティアのような)催しがあってありがたい」とお話されていたのが印象的でした。

 

こうした動きたいのにやることがない、という方達の力を活かせる場や機会がこれから増えていくといいな、と強く思いました。

 

また、今回も現地で常駐して支援活動されているJOCAの方が積極的に呼びかけてくださったおかげで、多くの方が施術を受けにきてくださいました。

 

その他、受け入れてくださった公民館の運営スタッフの方をはじめ、たくさんの人や団体にご協力いただいたおかげで、

地元の人達に安心してはり灸治療を受けていただくことができているのだと改めて感じました。

 

この信頼のバトンをつないでいけるように。微力ながら、できることをやっていきたいと思います。

 

今回ご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

能登支援202406中村

はり灸レンジャーイエロー 中村真奈美

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