こんにちは、レンジャーピンク森川彩子です。
私個人としては3回目の熊本訪問となった今回は、最初の参加地である、益城町、御船町、南阿蘇への再訪でした。
前回には行けなかった南阿蘇にも伺え、懐かしい方との再会もありました。
益城町、御船町では震災後の緊急支援でサポートに入られていた団体がコーディネートをしてくださいましたが、今回からは地域の受け入れ団体と直接のやり取りでの初めての活動です。
益城町木山仮設住宅では、仮設にお住まいではない、地域の方も集会所のイベントに参加できるようになっており、活気がありました。
伺った日も地域のボランティアの方が毎週開いている子供の集いの日でした。
子供も、そのお母さんも、企画されたボランティアの方への施術もでき、充実した活動になりました。
仮設にお住まいではない、地域のボランティアの方も皆さん被災されていました。
地域の繋がりを作るために何ができるのか、皆さんが考え、お互いを支えておられました。
仮設での新しい暮らしが少しでも過ごしやすくなることはもちろん、仮設には入らなくて済んだ方も、生活の立て直しにサポートが必要なのは同じ。
仮設を拠点にして、地域ごと復興していこうという気持ちが伝わりました。
御船町では震災前からの繋がりが保たれた地域2か所での活動でした。
前回受けられた方が来られ、良かったからと声掛けもしてくださり、とても充実した活動になりました。
地域の人の明るさ、マンパワーを感じました。
地域の繋がりがあれば、一人一人の不調にも気づくことができます。
震災後に続く、体の不調についても、隣近所で把握しておられ、「大丈夫?」という声かけもできていました。
すぐ近くでなくても、近隣の住民が困っていないか、意識を向けておられる方もおられました。
人は「気遣われている」と感じるだけで心強いのだと思います。
地域の方の、その大切な心遣いが印象に残りました。
御船町の地域支え合いセンターの職員さんに伺うと、私たちが活動した御船町の2か所は、特に良い雰囲気のできた所なのだそうです。
全ての地域や仮設住宅があのようになれば良いのでしょうが。
南阿蘇では、地域の福祉を支える福祉施設での活動でした。
利用者さんとスタッフの方への施術でしたが、高齢の利用者さんよりも、スタッフの方々の疲労が気になりました。
もともと忙しい業種であるスタッフの方々も、皆さん被災されています。
トンネルが開通して山越えは無くなったものの、迂回通勤の負担も続いていました。
周囲に身体をケアする施設も少ないようで、多忙もあり、メンテナンスを受ける機会のない方が、ほとんどでした。
前回よりは環境が落ち着いたと話されていましたが、身体の疲労が際立ち、心に残る場所になりました。
今回の訪問を終えて、熊本の方々の人の温かさ、支え合う気持ちの強さが印象に残りました。
地域の方々のお陰で沢山の方に施術し、セルフケアをお伝えすることができました。
私たちのボランティアをきっかけに、鍼灸に通われたという嬉しいお話も聞けました。
まだまだ生活の不便や負担は続いています。
被災された皆さんが少しでも過ごしやすくなられるよう、これからも、私達にできることを続けていこうと思います。