こんにちは。
第11回目のボランティア活動に初参加させていただきました、はり灸レンジャー パープルこと西井牧子です。
私は阪神淡路大震災の時に被災し、祖父を亡くしました。
今でも当時のことを思い出すのはとても辛く、しかし決して忘れることの出来ないこととして心の奥に封印していました。
今回東北被災地でボランティア活動に携わりたいと思ったのは、地震に加えて津波、原発事故…と、私より更にもっとお辛い思いをされていらっしゃるであろう方々の、少しでもお役に立ちたいと考えたからです。
東北地方には今まで全くご縁がなく、今回のボランティア活動で初めて訪れました。
宮城県の山元町〜石巻市〜南三陸町の3カ所で『ローラー鍼教室』『お灸教室』を現地のNPOの方のコーディネートのもと開催し、日々のセルフケアの方法をお伝えするのが今回の訪問の大きなミッションでした。
はり灸レンジャーの被災地訪問は今後も継続して行われますが、訪問時の治療だけではなかなか体調を整えることは出来ません。
ご自身でセルフケアの方法が分かれば、お子さんをはじめご家族のケアをしていただくことも可能です。
そうすると、病院に行くほどではない不快な症状(例えばお子さんの夜泣きや疳の虫など)にも対処することが出来、大変便利です。
これからの生活の中でセルフケアが活かされ、少しでも元気にお過ごしいただけることを心から祈っております。
私が今回一番心に残ったのは、震災で被災された方々が自ら被災者支援、復興に尽力されておられる姿でした。
仮設住宅に住まわれ不自由な生活を強いられる中で、地道な活動を継続されるのは本当に大変なことだと思います。
しかし、どなたも大変さを窺えないほどとても明るくお元気で、私までパワーのお裾分けをいただきました。
どの街も沿岸部は嵩上げ工事が進み、街の復興へ向けて急ピッチな工事が行われています。
しかし、津波で根こそぎもぎ取られた街は今も原っぱが広がるばかりです。
この光景を毎日目の当たりにされる地元の方々はどの様な思いなのか…
私には推しはかることしか出来ません。
今、私に出来ること。
そのことを常に考えながら日々過ごしていきたいと改めて感じ、及ばずながら継続してはり灸レンジャーの活動にも携わりたいと思いました。