こんにちは。
はり灸レンジャー パープルの西井牧子です。
はり灸レンジャーとして3回目、私自身は2回目の熊本ボランティアに先月参加させていただきました。
初日は益城町、そして2日目と3日目は御船町の仮設住宅の集会所でそれぞれ施術をさせていただきました。
前回の8月の訪問でも益城町と御船町に伺いましたので、何人かの方とは嬉しい再会を果たすことができました。
そして、今回のはり灸レンジャーの訪問を心待ちにしていたとの嬉しいお声も沢山聞かせていただき、心が躍りました。
前回、避難所でお過ごしだった方々のほとんどが仮設住宅に入居され、気持ちが少し楽になったわ~とのお声も沢山伺いました。
それだけ避難所での生活は、プライバシーの守られない、精神的にも身体的にも負担の大きなものだったのだと改めて感じました。
伺った先月上旬は、朝夕と日中の気温差が大きく風邪気味の方や、仮設住宅に入居されてホッとしたのか体調を崩されておられる方もよくお見かけしました。
それでも、前回お渡しした簡易灸やローラー鍼でセルフケアをされる方が何人もいらっしゃり、
「毎日コロコロしているから、歩ける様になったよ!」
「コロコロしているから、肩こりがマシになったよ!」
などと嬉しそうに話されるご様子に胸が熱くなりました。
また今回は、被災されながらも避難所には行かれず、避難所にずっと食事を届けられていた食堂でも治療する機会がありました。
前回、「鍼は怖いからしないわ~」とおっしゃりながらも、治療された方に勧められて初めて鍼灸治療を受けられた方が、ご家族やご近所の方にはり灸レンジャーの治療を勧めてくださり、沢山の方が食堂にお越しくださいました。
中には、取り壊す事になったご自宅の整理やお仕事などでお疲れが溜まりすぎ、喘息の様な症状の方がいらっしゃったのですが、治療中から咳がぴたりと止んで、お顔の血色も別人の様に良くなられ、はり灸治療の不思議さにビックリされておられたのが印象的でした。
被害の大きかった益城町も御船町も、前回よりブルーシートが減り、家屋などの取り壊し作業が進んでいました。
それでも、パッカリとひび割れた阿蘇の山を見ると、地震の大きさに改めて恐れを抱きました。
地震がなければ伺うこともなかったかもしれない町で、沢山の方と嬉しいご縁が繋がり、町やその土地の方々がお元気になっていかれる様子を拝見出来るのは嬉しいことだなぁと思います。
短期的な支援ではなく、この先も継続してお身体やメンタルケアのお役に立てたら…と思います。
そして次回訪問までの間、お灸やローラー鍼でのセルフケアで熊本の方々がお元気になられることを少し離れた神戸から祈っております。