はり灸レンジャー グリーンの吉村早也香です。
2015年3月 今回で私にとってはトータルで6回目の東北訪問です。
はり灸レンジャーのメンバーから事前に聞いていた通り、鉄道や道路工事、高い盛り土でみるみる風景が変わっていました。
現在よりも、より高い位置の土地で安心して住めるようにと、今ある山を削って新しい土地開発をしたりして、山がごっそり削り採られている姿も目にしました。
今回は今までとは違った視点で東北を眺めました。
人ではなく、自然に着眼点を置いてみたのです。
東北は特に水と山に囲まれた自然豊かな土地です。そしてそのおかげですばらしい素材が手に入りやすい環境です。
では、その自然がもしなくなってしまったらどうだろうか・・・とふと考えました。
東北に限りませんが、自然の恵みなしに、わたしたちは生きていけません。
もう当たり前になりすぎて、普段考える機会がなかなか無かったのですが、
住んでいる土地も元は“自然から人の手が加えられ作り出されたもの”なのだと、この山が削られているのを見てハッとしました。
震災を経験した東北の方々は、自然の厳しさを十分すぎるほどに目の当たりにされました。
だからこそ、その経験から発信力もかなりありますし、これからの大切な日本の在り方のモデルだと思うのです。
これから私たちはどうするべきなのか・・・?
自然になるべく即して生きていくことが本当に求められている時ではないでしょうか。
自然に勝てる力は存在しないし、原発など人間が設計したものであっても時には手がつけられない大惨事を招きます。
コンビニやショッピングセンターの深夜営業、とても便利ですが、本当にそこまで必要なのか。
目に見える形あるものはどんどん豊かになっている反面、目に見えない心の豊かさはどうなのか気になるところです。
交通機関を利用しても、スマホや携帯に目を向ける人が非常に多いように思います。
発展や便利さを求めるのは人の自然な心理ですし、すばらしいことだと思います。
しかし自然とのバランスはよくよく相談する必要があるのではないでしょうか。
利益ばかりになってはいないか。地球という場所をもっと大切にしたいと改めて思います。
私もまだまだできていないからこそ、改めて考える大切な機会となりました。
わたしたちが本当に大切にしたい豊かさとは何なのか・・・日々日常から思い、考えていきたいと思いました。
吉村早也香