はり灸レッド、舟橋です。
先日の記事に引き続いて、気仙沼でコミュニティ再生のため尽力していらっしゃる三浦友幸さんからうかがったお話を追記します。
今回は、街の復興の取り組みです。
(気仙沼市の産業復興について)
1) いくつかの事業所が集まり共同で申請すると初期投資など60%前後の補助金が出る。
2) かつて遠洋マグロ漁で栄えた気仙沼市だが、今後は水産プラス観光に力点を入れていこうという動きがある。
三浦さんもこの流れには同意するとのこと。
その中で、「リアス観光創造プラットフォーム」という取り組みがあります。
これは気仙沼市の観光戦略会議の議論の中から出てきたもので、単に戦略を立てるだけではなく、実体的な動きを担えるように、しかもそれを行政主導ではなく、市内外の民間団体やNPOをまきこみ、大きな戦略で実施していこうという試みだそうです。
観光戦略会議に関しては、気仙沼市のHPを ↓
http://www.city.kesennuma.lg.jp/www/contents/1331267290519/index.html
リアス観光創造プラットフォームに関しては、こちらに紹介記事がありました。 ↓
https://www.civic-force.org/news/news-1167.php
この観光の試みの中では、旅館ではなく普通のうちに泊まってもらう民泊を志向するなど、気仙沼の日常を見てもらいたい、というコンセプトだそうです。
気仙沼に暮らす人々にとっては見慣れた風景でも、旅行者にとっては興味深いものもあるはずです。
たとえば・・・
3) つばき会の出船おくり
三浦さんが教えてくれたのは「つばき会」です。
とあるHPによると、気仙沼つばき会とは、
「震災の2年前の2009年4月に、気仙沼を盛り上げようと設立されたおかみさん会。
気仙沼港から一斉にさんま漁に出る船を見送る「出船式」などを行ってきた。
現在会員は26名。」
とのことです。
この出船式なども、かなりの見ものであろうと予想されます。
ネット上で探してみると、youtubeに、
「気仙沼 出船おくり 主催:つばき会」の映像上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=1w9EUxSkad8
また、
4) 俳優の渡辺謙さんが企画したカフェも市内にあるとのこと。
http://www.k-port.org/
ときどき(月に1回ぐらい?)、なんと!謙さん自身がカウンターに入ってコーヒーを入れて下さるそうです。
一度うかがいたいものですね。
5) その他、観光以外の産業としては・・・
間伐材を使ったバイオマスのプラントが2014年の4月から試運転するようです。
お隣の南三陸町では、木質ペレットの産業的な取り組みがあるとも聞きます。
こういった産業は、巨大な労働市場を産むわけではないでしょうが、来るべき人口減社会にむけて、それぞれの地域で身の丈にあった産業、エネルギー政策を考える際にヒントを与えてくれるかもしれません。
私(舟橋)は不案内な分野ではありますが、現地の方がたの取り組みに熱い視線を注いでいきたいと思いました。
(気仙沼の三浦さんのお話は、あと1回ほどつづきます)